【府中少年野球クラブ(チーム提供)】

 10月11日に開かれる「三重県学童軟式野球大会」に、伊賀市の学童野球チーム「府中少年野球クラブ」が出場する。打撃好調のチームは伊賀支部予選のトーナメント4試合を勝ち上がり、5年ぶりの県大会に臨む。

 現在は、府中小と周辺の7小学校に通う19人が在籍。前回の県大会出場後には人数が1桁に減った時期もあったが、南浩之監督(39)や保護者らが「選手を集めながら活動を続けていこう」と地道に取り組んできた。

 好調の理由について、南監督は「6年生が前向きにチームを引っ張れるようになり、5年生以下も成長できたこと」と分析する。一つ先の塁を狙う積極的な走塁に加え、試合を作れる投手が増え、守備でも苦しいところで踏ん張れる力がついてきたそうだ。

 「今年は春も夏も相手に目の前で県大会出場を決められていたので、今回の予選は絶対勝ちたかった」と振り返る主将の藤岡蓮さん(府中小6年)は「チームの打撃の調子が良いので、元気良く試合に臨みたい」と意気込みを話した。

 南監督、杉村末成コーチ(34)も卒団生で、同年代や先輩とのつながりから、指導や運営に協力してくれる保護者の多さは心強いという。1回戦の度会BEAST(度会町)戦が行われる芸濃グラウンド(津市)は「チームが初めて県大会で勝利を挙げた場所」で、「競った試合をして勝つことができたら」と語った。

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