【伊賀市役所であった寄贈式に出席した(右から)北森社長、下川支店長、岡本市長(南都銀行提供)】

 南都銀行名張支店(三重県名張市元町)は3月28日、レッカーやバス事業などを手掛けるキタモリ(伊賀市古郡)が発行する私募債を受託し、業務用のポータブル電源1台とLEDランタン1個を同市へ寄贈した。

 同社の北森浩貴社長は、能登半島地震の発災から間もない1月6日、県の要請を受け、支援物資を届けるため石川県輪島市へ入った。避難所に電気が供給されていない状況を目の当たりにし、電源確保の重要性を痛感したという。

 今回の寄贈は、発行手数料の一部を地域貢献に役立てる「SDGs私募債」の仕組みを活用したもので、北森社長が市を寄贈先に選んだ。市防災危機対策局によると、寄贈品は災害時の避難所などで活用する見通し。

 この日は市役所で寄贈式があり、北森社長と同支店の下川哲也支店長が岡本栄市長に目録を渡し、市側は感謝状を贈った。北森社長は取材に「二次災害を少しでも減らし、市民の安全につなげてもらえたら」と話した。

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