【奉納した絵馬をデザインした西岡さん(左)と今西さん=伊賀市下柘植で】

 三重県伊賀市下柘植の日置神社で12月19日、来年の干支「辰」を描いた大絵馬の奉納行事があった。原画は県立伊賀白鳳高校の建築デザイン科が手掛け、西口昌寛宮司(60)は「力強くたくましい竜をうまく描いてくれてありがたい。昇っていく感じで、努力が実る年になれば」と願った。絵馬は参拝者に見てもらえるよう拝殿に飾られる。

 絵馬の大きさは縦が最大1メートル、横1・3メートル。高校生による絵馬奉納は今年が7年目で、昨年から伊賀白鳳高には協力を依頼している。

 朱色の背景に、迫力ある眼や爪、白のたてがみが印象的な竜を描いたのは美術部に所属する3年の今西梨緒さん(17)。天高く昇っていくような竜は同部の3年、西岡梓さん(18)が担当し、スマートフォンやタブレット端末を使ってデザインした。

 原画の制作に取り掛かった時期は受験と重なったが、2人とも無事に進路が決定。春からデザインを学ぶため、進学する。地元の氏子らとともに神事に参加後、今西さんは「力強く描こうと顔を大きく表現した。進学先でも頑張っていけたら」、西岡さんは「竜が夢に向かい昇っていく姿をデザインした」と話した。

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