【羽根さんの指揮で練習する「名張第九を歌う会」の皆さん=名張市丸之内で】

師走の風物詩

 師走の風物詩と言われるベートーベンの「第九」。「歓喜の歌」が会場を包み込む「第31回市民コンサート第九」が12月17日午後2時から、三重県名張市松崎町のadsホールで開かれる。

 主催する「名張第九を歌う会」(松岡寿夫代表)は1991年の発足以来、毎年同会場でコンサートを実施してきたが、コロナ禍で2年間中断し、昨年は3年ぶりの開催。感染防止のため、合唱団は全員、マスク姿で歌うことを余儀なくされた。

 合唱指導者の全日本合唱連盟監事の羽根功二さんは「コロナ禍、大勢で声を出す合唱は大きな逆境にあった。しかしようやく順風が吹きだしてきた。今年の舞台は再開2年目、普段の姿に戻った第九合唱をお見せできる。オーケストラと合唱団との共演を通して、人の命の大切さ、生きることの喜びをお伝えしたい」と話す。

 当日は2部構成。第1部では、モーツァルト作曲の歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲とドビュッシー作曲の小組曲(ビュッセル編曲版)を演奏する。

 第2部のベートーベン作曲「交響曲第9番『合唱付き』」では、小学生から80代までの約50人の会員に加え、大阪府などからの賛助出演者で合唱団を編成し、4人のソリストと「歓喜の歌」を歌い上げる。観客と一緒に合唱する場面もある。1部、2部とも指揮は朝倉洋さん、管弦楽は大阪市民管弦楽団。

 入場料は前売り1200円(当日300円増)、高校生以下無料。

 問い合わせは同会事務局の山田さん(090・7045・3383)まで。

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