【涼しげに浮かべられた花筏=名張市中町の簗瀬水路で】

 三重県名張市中町の簗瀬水路(城下川)で、紫や黄などのハナショウブを載せた2基の「花筏(いかだ)」が涼しげに揺れている。6月11日まで浮かべる予定。

 簗瀬水路は名張川の高岩井堰から水を引き込み、かつては生活用水として使われてきた。水路への関心を高めようと、水環境保全に取り組む市民団体「川の会・名張」が1990年からほぼ毎年、この時期に設置。旧市街地の初夏の風物詩として、親しまれている。

 今年は5月27日に設置作業が行われ、計約120株のハナショウブが載せられた。幅約4メートルの水路内に係留され、水の流れにゆらゆらと揺れている。川の会・名張の竹尾敬三事務局長は「年々お手伝いしてくださる方が増え、ありがたい。去年より種類が多く、これから咲く花もあるので後半も楽しめそう」と話していた。

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