【参加者に見送られながら出動する白バイ隊員=名張市朝日町で】

 春の全国交通安全運動の出動式が5月10日、三重県名張市朝日町の朝日公園であり、警察や行政、交通関係団体の関係者ら約80人が参加した。運動の期間は11日から20日までの10日間。

 運動の重点は▼子どもをはじめとする歩行者の安全確保▼横断歩行者事故などの防止と安全運転意識の向上▼自転車のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底。

 式で、名張署の今村悟署長は管内状況について「物件事故、人身事故とも増加傾向。コロナの5類移行に伴い人の動きも活発になっていることから、増加傾向に拍車がかかると予測される」、飲酒運転については「根絶はおろか、昨年を大きく上回るペースで発生している」と述べ、交通違反の取り締まりを強化するとし、参加者に対しては運動への協力を求めた。

 続いて市老人クラブ連合会の大木喜徳郎会長が「交通安全活動に積極的に参加し、交通安全思想の輪が広がるよう努め、交通事故ゼロを目指します」など4項目から成る交通安全宣言をした。

 5月9日現在の暫定値で、同署管内の交通事故総件数は745件(前年同期比105件増)、人身事故33件(同2件増)、死者1人(同増減なし)、負傷者38人(同2人減)となっている。

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