三重県伊賀市は11月15日、新型コロナワクチンの3回目接種で市内の医療機関が12歳未満に使用できないオミクロン株対応ワクチンを女児に誤って接種したと発表した。同日時点で特別な体調の異変はないという。

 発生は今月12日で、同市内に住む女児が両親と一緒に受診。この医療機関では5歳から11歳が対象の小児接種は実施していなかったが、女児に12歳以上が対象のファイザー社製オミクロン株対応ワクチンを接種した。女児の年齢は接種時点で11歳10か月だった。

 ワクチン接種推進課によると、14日に医療機関から報告があり、体格が大きい女児を12歳以上と思い込み、予診票の生年月日を見落としていたという。予約受付の電話対応で日本語が堪能ではない外国籍の父親と十分に年齢を確認できなかったことも原因と説明した。

 女児が1、2回目の接種をしたのは市内にある小児科の医療機関だった。オミクロン株対応ワクチンの対象は、ファイザー社製が12歳以上、モデルナ社製が18歳以上で、小児接種では従来株対応のファイザー社製の専用ワクチンを接種している。

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