【玄米デカフェを入れる冨永さん=名張市で】

 三重県産のブランド米「結びの神」の玄米だけを使ったゼロカフェインの「玄米デカフェ」が、9月から名張市桔梗が丘5番町の富永米穀店で販売されている。同店の富永憲秀さん(46)と、桑名市の石川信介さん(44)、尾鷲市の世古大介さん(37)の若手米穀店主3人が共同で企画したものだ。

玄米デカフェ

 ネットショップなどで全国に三重県産米の魅力を発信し続けている3人は1年半ほど前、知人の紹介で知り合い、ウェブ会議システム「Zoom」などで情報交換し、その後実際に会うなどして意気投合。米穀店にカフェを併設し、米を使った飲料の販売を構想していたという石川さんから「玄米デカフェ」の共同企画の提案があったという。

 玄米を独自の製法で焙煎している山形県の食品メーカーに製造を委託。3人で新しく結成した「三重お米クラブ」の共同事業の第一弾として開発した。

 「見た目の色合いはコーヒーと同じだが、米を焙煎しているので玄米茶のようで香ばしく、ご飯と一緒に飲んでもおいしい。新感覚の『ティーコーヒー』」と話す富永さん。カフェインゼロなので、カフェインが苦手な人にも安心だという。

 飲み方はハンドドリップや水出しなどコーヒーと同じ。100グラムの粉タイプ(約10杯分)が1袋800円(税込み)。ドリップパックが1パック200円(同)。3店の他、各店のネットショップなどで販売している。

 「お米マイスター」や「雑穀エキスパート」の資格を持つ富永さんは「玄米デカフェの販売をきっかけに、1店では困難だった米を使った新商品の企画や販売を3店合同で行い全国に発信していきたい。多くの方にもっともっと米に興味を持って頂ければ」と話している。

 問い合わせは同店(0120・385・878)まで。

2022年10月22日付830号18面から

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