三重県警伊賀署は8月17日、伊賀市内の60代男性が、携帯電話に届いた電子メールを発端とした電話のやりとりから、現金49万8000円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署で特殊詐欺事件として捜査している。

 発表によると、8月11日に「NTTからのお知らせ。利用料金について確認がある。本日中に連絡を」と男性の携帯電話に電子メールが届き、指定された連絡先に電話をかけた。直後に折り返し「日本個人データ保護協会」を名乗る男から電話があり、「サイト料金49万8000円が未払いになっている。携帯電話がウイルスに感染しているかハッキングされて勝手に登録状態になった可能性がある。料金は95%返金するのでいったん払ってほしい」と言われたという。

 男性は市内の金融機関のATM機から現金を振り込んだが、翌日になって同じ男から「同じケースが他にもあり、50万560円を支払ってほしい」と電話があったため、不審に思い同署へ相談した。男性は「95%返ってくるならと思い、振り込んでしまった」と話していたという。

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