三重県伊賀市議会の近森正利議長は8月1日、岡本栄市長からの議会運営に対する申し入れに回答した。岡本市長は6月定例会の委員会審議で反対の意見が出なかった一般会計補正予算案に対し、最終日の本会議でバーチャル美術館の関連費を削除する議員提出議案が可決されたことは遺憾だとし、閉会後に記者会見を開いて議会を非難していた。

 申し入れの内容は▼修正案などの提案時には市側から意見を述べる機会を設けること▼議会が修正案を提出する際は根拠や理由を明示することの2点。岡本市長が7月1日付で申し入れ書を提出していた。

 これに対し、近森議長は「議決に異議があるときは再議制度が設けられていることから、市側の意見などの発言は必要ない」、「根拠、理由の明示については発議代表者から提案説明時に述べている」と回答した。

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