【ウクライナでの生活について話す浅井さん=伊賀市西明寺で】

 三重県伊賀市の「上野ロータリークラブ(RC)」(空森栄幸会長)は5月17日、ヒルホテルサンピア伊賀(同市西明寺)で開かれた定例会で、ロシアによる軍事侵攻を受けたウクライナから出身地の伊賀市に避難した浅井絵利香さんを招き、現地での生活や侵攻による惨状について話を聞いた。

 浅井さんは、2013年にウクライナ人の男性と結婚。ウクライナで暮らす義母の身を案じ、昨春に夫と娘2人と首都キーウへ渡ったが、2月24日から始まった侵攻により、夫と義母を残して帰国した。

 浅井さんはこの日、集まった会員ら約30人の前で、日本に避難するまでの経緯やウクライナ文化などについて語った。「美しい街並みが広がっている」と侵攻前の写真を見せ、「子どもを大切にし、バスや電車で子ども連れに必ず席を譲る文化がある」などと説明した。

 爆発音や銃声が響く中、近隣住民らと過ごした地下シェルターでの避難生活にも触れた。食料や情報を共有して「多くの人に支えられた」と振り返り、「現地の人から『日本の支援に感謝している』といった声が聞けたことに感動した」と話した。

 同RCではウクライナへの支援を検討している。空森会長は「貴重な話を聞かせてもらった」と話していた。

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