名張市消防本部は10月17日、酒気帯び状態で乗用車を運転し、名張消防署に出勤したとして、消防救助室の男性消防士(23)を減給10分の1(4か月)の懲戒処分にしたと発表した。管理監督責任があるとして、消防長以下6人を文書による厳重注意など、飲酒時に居合わせた後輩職員2人を口頭注意した。

 市消防本部によると、8月25日朝、上司や同僚から男性消防士に「酒臭い」と指摘があり検知器で調べたところ、午前8時ごろの時点で呼気1リットルあたり0・35ミリグラムのアルコールを検出。急きょ業務から外し、家族の迎えで帰宅させた。

 男性消防士は前日午後11時ごろまで、市内の居酒屋でレモンチューハイ約10杯を飲酒したといい、翌午前6時からの勤務のため、自宅から車を運転し出勤していた。

 検知直後に警察への通報はしておらず、市消防本部は「交代要員の手配を優先させ、車で出勤していたことの確認を怠った。判断が甘かった」などと説明した。

 処分は懲戒審査委員会で審議。信用失墜行為の禁止や法令順守義務など、地方公務員法違反に該当すると判断した。

 市消防本部では2015年2月に当時の消防士長が飲酒運転で単独事故を起こした事件後、職員に検知器の購入を奨励し、飲酒翌日は測定後に出勤するよう求める通知などを出していたが、男性消防士は検知器を所持していなかった。今後は体制の再整備の他、各署に備えている検知器を勤務前に使うマニュアルも作成し、再発防止を図るという。