伊賀市川合で農業を営む山﨑喜則さん(59)の大麦畑が収穫期を迎えた。一面に広がる黄金色のじゅうたんが、初夏の日差しの下で揺れている。【大麦畑で語らう山﨑さん(左)と稲垣さん=伊賀市川合で】

 栽培しているのは、麦茶の原料になる六条大麦「ファイバースノウ」で、昨年11月に種をまいた。作付面積は約5・5万平方メートルで、今年の収穫量は約20トンを見込み、6月上旬までに全て収穫するという。

 山﨑さんは農業を始めて約15年。父親の小麦栽培を継ぎ、2年前から大麦に転換した。付近の農地を借りて事業を拡大し、作付面積を前年比約2倍に増やした。

 農業公園などを経営する同市西湯舟の「伊賀の里モクモク手づくりファーム」と契約を結んでいる。収穫後に乾燥させた大麦は津市内の工場で焙煎などの工程を経て麦茶として商品化され、各地にある同社の直営レストランで提供。売店やインターネットを通じても販売される。

 「暖冬だった今年は、穂が大きく育った」と山﨑さん。畑を訪れた同社農業生産部の稲垣豊さん(46)は「見事な出来栄え。7月下旬には、伊賀産の大麦を使ったおいしい麦茶を提供できそう」と話していた。