伊賀市議会の予算常任委員会は3月12日、旧庁舎を複合施設に改修する経費を盛り込んだ2019年度一般会計当初予算案446億円を賛成少数で否決すべきものとした。岡本栄市長は委員会終了後、改めて採決がある最終日の22日に何らかの修正を加えた予算案提出の方針を明らかにした。

 予算委の採決は、体調不良で早退した1人を除き、賛成8人、反対13人だった。討論では5人から旧庁舎の改修経費について、昨年9月の否決時から内容が変わらず、説明責任を果たしていないなどの指摘や「行政の私物化」「計画性のない思い付きの市政運営だ」など厳しい声が相次いだ。賛成意見はなかった。

 議場から出てきた岡本市長は「いろいろ理屈を付けているが、要は市長が嫌いなのだろう。市民生活に影響を及ぼしてはいけないから、予算を通すよう、何らかの方法を考える」と話した。修正の中味は「ノーコメント。今は言えない」と明確にしなかったが、ポイントは旧庁舎の改修経費だと認めた。

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