伊賀市議会(定数24)の12月定例会は25日、2018年度一般会計補正予算案など議案32件を可決、請願2件を採択し閉会した。現市役所で審議する最後の本会議には岡本栄市長に対する不信任決議案が提出され、結果は否決だった。追加提案の問責決議案は可決した。【岡本市長に対する不信任決議案の賛否で投票する市議=伊賀市役所で】

 不信任案の提案理由では、現市役所の複合施設化を推し進める岡本市長が昨年6月の現庁舎関連の予算案提出前に業務委託契約を結んだことについて「議会軽視で暴挙」だと指摘。更に今年の9月定例会にも同予算に反対だった議員に対し、地元地区で進んでいた道路工事を指し「『理解を示さないと工事の優先順位を下げる』という趣旨の発言があり、自ら威圧や脅迫ともとれる手段で説得工作を行った」と市政を担う最高責任者の発言や政治的手法などを批判した。

 不信任案の可決には議員定数の3分の2以上が出席し、4分の3以上の賛成が必要で、記名投票による採決の結果は賛成13人、反対11人だった。法的拘束力がない問責決議案は15人が賛成、8人が反対した。

 岡本市長は閉会後の取材で、自身への不信任案に「とんだクリスマスプレゼント。一生懸命未来に向けて頑張ったから不信任案が出た。提出した方はそれだけの仕事をしたのか。残念なのは不信任が可決しないと議会解散ができない。一度やってみてもいいかもしれない」と答えた。【自身への不信任案について話す岡本市長】

 また、予算案提出前に契約を締結したことへの批判に対し「市長としてあらゆる事態に備えておく必要があり、議会とは違うところ。議決だけとは違う」と一蹴。議員への説得工作は「そんな事実はない。そんな手法を使っていたら工事は止まっている」と否定し、現市役所を複合施設に改修する計画は引き続き進めていく考えを示した。

 両議案の賛否結果は次の通り。敬称略。

不信任決議案
【賛成】市川岳人、西口和成、福村教親(自民青鵬)、森川徹(自民党市議団)、福田香織、生中正嗣(新政クラブ)、川上善幸、北森徹、信田利樹、上田宗久(明政クラブ)、田中覚、百上真奈(無会派)岩田佐俊議長

【反対】嶋岡壮吉、桃井弘子、安本美栄子(かがやき)、赤堀久実、中谷一彦、近森正利(公明党)、北出忠良、空森栄幸(自民党市議団)
宮崎栄樹、山下典子、中岡久徳(無会派)

問責決議案=岩田議長除く
【賛成】赤堀久実、中谷一彦、近森正利(公明党)、市川岳人、西口和成、福村教親(自民青鵬)、森川徹(自民党市議団)、福田香織、生中正嗣(新政クラブ)、川上善幸、北森徹、信田利樹、上田宗久(明政クラブ)、田中覚、百上真奈(無会派)

【反対】嶋岡壮吉、桃井弘子、安本美栄子(かがやき)、北出忠良、空森栄幸(自民党市議団)
宮崎栄樹、山下典子、中岡久徳(無会派)