名張市長と市議会の同日選挙実施に向けた自主解散を巡る議論で、議会改革特別委員会の永岡禎委員が提出した委員長の辞任願が1月24日、賛成多数で承認され、新委員長に指名推薦で川合滋委員が選ばれた。同日選挙の是非を優先とし、この日から議論に入った。

 会議冒頭、永岡委員からの委員長の辞任願を受け、委員7人のうち、永岡委員と進行役の細矢一宏副委員長を除く5人で採決、賛成多数で承認した。その後、細矢副委員長の指名推薦で川合委員が新委員長に選出された。
 会議では今後の議事進行の優先順位を確認し、既に議論を進めてきた▼議員選出監査委員の継続配置▼定数の見直しを除き、同日選挙に向けた議論を最優先とした。委員からは「市民の声を大事にすべきだ」と実施に賛成する意見の他、「新人議員が不利になる」「同日選挙となれば市長与党、市長野党をつくる恐れがある」と弊害を指摘する声があった。「今回か次回の機会にするかも含めて議論すべき」とする慎重論も挙がった。
 特別委では、同日選挙実施によるメリットやデメリットの検証し、他の項目についても3月議会までに特別委で出された意見を集約し報告書にまとめる方針。川合委員は「皆が意見を出した上で、3月議会開会までに一定の方向性を出したい」と話した。
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