【相談】年前から、右胸に1センチ大のしこりがありますが、大学病院の入院が2か月待ちと言われ、その間にがんが大きくならないかと不安です。(名張市、パート、48歳)

【答え】急速な増大まれ イメージ療法も

相談員の広野さん

 1センチ大のしこりがあって、診断は1期Cとのこと。ほんの一部の、よほど顔つきの良くないがんを除き、まだまだ早期がんですから、あまり心配しないでくださいね。

 例えば、中日新聞社が昨年11月20日から12月末にかけて、愛知、岐阜、三重など中部9県の、全67のがん診療連携拠点病院を対象に調査した結果を今年発表。それによりますと、「手術待機期間が1か月以上との回答は、乳がんでは全体の45%、最長は2か月だった」そうです。また、ほとんどの病院が「がんの進行度によって優先順を調整しており、患者が危険になった例はない」と答えたそうですので、安心できますね。

 がんの進行度にもよりますが、医学界では一般的に、手術待機期間は1か月未満が望ましいとされています。がんは終末期になると、倍々ゲームのように増大することが多いので、心配されるのも良く分かりますが、1期程度のがんが急速に増大するケースは極めてまれとされていますから、腹式深呼吸で気持ちを落ち着け、がんが小さくなるイメージ療法に取り組むのもいいですよ。

 どうしても心配なら、伊賀医療の中核を担う名張市立病院、寺田病院、上野総合市民病院、岡波総合病院等で超音波(エコー)検査受診と手術の相談をされるのもいいですね。

(名張市がん・難病相談室専任相談員 広野光子) 
 【名張市がん・難病相談】 相談は毎月第3土曜日(2010年5月は15日)の午後1時~午後4時。名張市勤労者福祉会館1Fの小会議室。0595-63-5515

伊賀タウン情報YOU 2010年5月前半(531)号」より

- Advertisement -