【「釣り瓶」の前で思いを語る北寺さん(左)と高田さん】

華道70年の北寺さん開設 「ギャラリー和」

 今年4月に伊賀まちかど博物館に登録された「伊賀古民家ギャラリー和」(三重県伊賀市上野幸坂町)の北寺眞弓さん(76)は、未生流の華道を始めて70年。生け花の他に、組みひも、アートフラワーなどさまざまな手工芸の資格を持ち、教室で教えている。

 昭和の古民家を活用したギャラリーには、四季折々に生ける北寺さんの生け花や手工芸品の他に、重厚な伊賀焼の作品が展示されている。

 伊賀焼は名張市の陶芸家、高田和弘さん(85)が同市竜口の窯で焼き上げたもの。昨年3月、高田さんが窯を閉じたことを知った北寺さんは、「独特の温かさと優しさが感じられる高田さんの作品が、このまま埋もれてしまうのはもったいない。展示して、伊賀焼の良さを多くの方に知ってもらいたい」と考えたのが、ギャラリーを開設するきっかけになったという。

 「私の作品は、釉薬を使わず1300度の炎とアカマツの灰がかぶって出てくる自然の色が特徴」と話す高田さん。花器、つぼ、オブジェなど約50点が玄関口に並んでいる。

 館内中央には、華道に不可欠な水を井戸からくみ上げる「釣り瓶」のオブジェがある。また、玄関から奥へ20㍍ほど続く展示棚には、ノルウェーの伝統工芸ローズマリング、伊賀くみひも、パッチワーク、刺繍、刺し子、アートフラワー、紙粘土など、北寺さんの手作り品や収集品が所狭しと並んでいる。奥には七宝焼の工房もある。

 北寺さんは「多くの方に来ていただき、見て触れて、交われるようなギャラリーを目指したい。展示品を見て、どんな感想を持たれたか、教えていただきたい」と話している。

 開館は午前10時から午後5時まで。1回当たり1人から10人までで、予約が必要。駐車場はあるが、公共交通機関(伊賀鉄道「西大手」駅から徒歩約3分)の利用を呼び掛けている。

 問い合わせは同館(0595・23・2820)まで。

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