【調印した覚書を手にする小川さん(中央)、古谷会長(右端)ら=名張市丸之内で】

 寄付付き商品やサービスを購入・契約すると、売上の一部が寄付される取り組み「三重の赤い羽根『募金百貨店プロジェクト』」に、三重県名張市鴻之台2の「伊賀牛オクダ」(奥田哲也社長)が加わった。11月1日から同社の精肉店で対象商品を購入すると、売上の一部が若者定住のための子育て支援事業に充てられる。

 名張市社会福祉協議会によると、2012年に山口県内でスタートした同プロジェクトは、三重県内では18年から始まり、現在までに9市町で計112の会社・店舗が協力企業に。精肉店、焼肉レストラン、ステーキハウスを運営する同社は、市内10か所目の協力企業となった。伊賀市内では23の会社・店舗が協力している。

 11月1日から「豚コマ」を500グラム以上(500グラム以上の場合は100グラム当たり148円)購入すると10円、伊賀牛を使った「自家製コロッケ」1個(85円)当たり1円が募金に充てられるという。

 10月23日にあった三重県共同募金会と同社の覚書調印式で、名張市共同募金委員会の古谷久人会長は「子育てサークルや学童保育のために使わせていただく。企業と地域との新たな関係構築や募金活動の活性化につなげていきたい」と述べ、同社で配送・営業を担当する小川諭理子さんは「赤い羽根共同募金には私たちもなじみが深い。従業員一丸となって取り組みたい」と話した。

- 広告 -