【母校の創立10周年記念行事で講演する心之介。さん=名張市夏見で】
母校の記念行事に登場 挑戦の大切さ力説
タレントで芸能事務所「古舘プロジェクト」(東京都)の社長を務める「心之介。」(本名・高森慎司)さん(40)=三重県伊賀市出身=が9月11日、県立名張青峰高(名張市百合が丘東6)の創立10周年記念行事で約700人の後輩らに向けて講演した。自身の人生経験を通じ、生徒たちに挑戦することの大切さを力強く語った。
心之介。さんは2003年に名張西高を卒業し、その後の16年に名張西高と名張桔梗丘高が統合して名張青峰高が開校した。シンガーソングライターや占い師として路上で活動し、19年にライブ配信者を支える事務所を起業。昨年、古舘プロジェクトの社長に就任した。

この日の記念行事「芸術鑑賞会」は同市夏見のベルウイングアリーナ(市総合体育館)であり、全生徒に加え、保護者や教職員も参加。心之介。さんは講演で、占い活動の中で出会った「宝塚女優を目指し挫折した高校生」「未来が見えないと悩む大学生」「プロ野球選手を目指し挫折した大学生」を紹介。3人とも心之介さんの言葉を受けて再挑戦を決意し、夢を実現させたそうで、「その姿に、自分自身も学びを得た」と振り返り、「再挑戦は可能性をもう一度燃やすことだ」と訴えた。
更に、大学4年の時に他界した母親から「周りの人を笑顔にしてあげられる強い人になってね」との言葉を掛けられたことや、路上占い師との出会い、コロナ禍で挑んだマスク調達のエピソードなどを紹介。「私の人生は、さまざまな人の言葉で救われてきた」と強調した。
最後に心之介。さんは、生徒たちに向けてこう語り掛けた。「思いのある言葉を大切な人に伝え続けてほしい。そして、今が輝けば過去が輝き、未来が輝けば今が輝く。だから挑戦を続けてほしい」。会場は大きな拍手に包まれた。
この日は他にも、吉本興業所属のお笑い芸人「Everybody」「おばたのお兄さん」「スカチャン」「ジョイマン」が登場し、会場は笑いに包まれた。
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