【約3年の準備期間を経て開業した「旧上野市庁舎SAKAKURA BASE」=伊賀市で】

 三重県伊賀市のにぎわい忍者回廊整備PFI事業で改修した複合施設「旧上野市庁舎SAKAKURA BASE」のオープニング式典が7月19日、同市上野丸之内であった。カフェと地元土産の販売を含む観光案内所が開業し、ホテルは21日、移転する新図書館は来年4月にオープンする予定。

 市指定文化財の旧上野市庁舎は1964年建設で、建築家の坂倉準三氏が設計した。伊賀市観光インフォメーションセンターと物産販売の「伊賀百貨スーベニアショップ」、地元の農産物を使ったメニューでもてなす「クロスカフェ」は1階に配置した。ホテル「泊船」は全19室で、2階中庭を囲むようにバリアフリー客室やキッチン付き客室、スイートルームなど6つの部屋タイプがある。

 式典には関係者や来賓、地元地区の代表者ら約20人が出席。PFI事業で同市と約20年間の契約を結んだ特定目的会社「伊賀市にぎわいパートナーズ」の吉綱利明・代表取締役は「長年親しまれてきた旧庁舎は改修工事が無事終わり、新たな役割を持ってスタートする。図書館は快適にご利用いただけるよう閲覧室や学習室をしっかりと設けていく」、稲森稔尚市長は「これから地の拠点として、にぎわいづくりの重要なポイントとしての発展を心から願っている」とあいさつした。

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