【(前列左から)北巡査、山中巡査(後列左から)山田巡査部長、監督の北山警部補】

 三重県警察本部と県内の全18署が参加した2025年度の「三重県警察柔道・剣道大会」で、伊賀署チームが柔道部門B組で優勝した。同署が柔道部門を制したのは2016年度以来、3大会ぶり7回目。

 7年ぶりに開催された大会は、日頃訓練した柔道や剣道など術科技能を試合で試すことで、警察官の執行力強化と士気高揚を図り、親睦を深めることが目的。6月4日に津市久居体育館であり、署の規模によりA組9チーム、B組10チームに分かれ、伊賀署は小中規模のB組に出場した。

 伊賀署は予選リーグで熊野署と鳥羽署に連勝。決勝リーグでも名張署といなべ署を下し、4戦全勝で優勝を遂げた。先鋒の北委緒菜巡査(24)は警察学校時代、コロナ禍で試合の機会が無かった。今大会で出場した試合が初めての経験で、「今後の仕事にも生かしていけるよう自信にしたい」と話した。

 中学から大学まで柔道部に所属していた中堅の山中英資巡査(27)は、今大会にエントリーした111人のうち、出場4試合全てで勝ちを収めた2人のうちの1人だった。「周囲の期待もあってプレッシャーを感じたが、勝ててよかった」と結果を喜んだ。

 伊賀署では柔道の指導員も務めている大将の山田裕也巡査部長(40)は「柔道に対する署員の関心を高められたと思う」、監督の北山拓也警部補(41)は「優勝によって市民に職務執行力をアピールできたのではないか」と話した。

 会場で応援していた清水浩之署長は「試合ごとに強くなる選手を見て力をもらえた。伊賀市民の安全・安心のため、引き続き柔道や剣道を通じて心身の鍛錬に励んでほしい」と署員の活躍を称えた。

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