【杉本会長(右)に寄付金を手渡す菅尾理事長=名張市丸之内で】

 三重県名張市のNPO法人「生活支援グループ『こんにちは』」は10月27日、法人の解散に伴い、活動資金の現金10万円を市社会福祉協議会が管理運営する市善意銀行に寄付した。災害時の見舞金や配食ボランティア活動などに活用される。

 同法人は2000年に発足し、地域の美化や不法投棄の防止啓発など、幅広いボランティア活動を展開してきた。01年からは善意銀行への寄付を毎年続けており、今回を含めて23回、金額は計550万円となった。

 発足当初は建設業や医療機関、宿泊業など、市内のさまざまな事業所の経営者ら約50人が所属していたが、高齢化に伴って現在は20人に減少。「一定の成果を上げ、役割を果たした」として、臨時総会で解散を決めた。

 市総合福祉センターふれあい(丸之内)であった寄贈式で、同法人の菅尾孝作理事長(85)が社協の杉本丈夫会長に寄付金を手渡した。菅尾理事長は「解散はやっぱり寂しい。これからも各自で地域のために活動していけたら」、杉本会長は「解散は本当に残念。今後も地域福祉にご協力いただきたい」と話した。

- 広告 -