【作品を紹介する柴田さん=宇陀市榛原天満台西で】

 手編みの温かさを届けたい―。棒針やかぎ針を使い、セーターやカーディガンを編んで衣類や小物を作っている奈良県宇陀市榛原天満台西の柴田由里子さん(77)は、20年ほど前から三重県名張市内で開かれるイベントなどに出品し、評判を呼んでいる。

 「自宅でもできる趣味を」と、20歳ごろから始めた編み物だったが、仕事の傍ら大阪市内まで通い、機械編みを習った。結婚し現在地へ越してきた30歳のころには、子育てをしながら大阪へ通って棒針やかぎ針を習い、手編みの指導員の資格も取得したという。

 家族の衣類や近所の人に頼まれたカーディガンやベストを編んでいるうちに、近所の人たちから「教えてほしい」と頼まれ、応えるようになった。現在も衣類の依頼制作や教室での指導は続けているそうだ。

 10月18日に三重県名張市南町のアスピアで開かれる「う・ふ・ふ手作り大好き市」には、「ニットハウス由(ゆう)」の屋号で、毛糸や綿糸で編んだセーター、ベスト、帽子や靴下、手提げバッグなど約50点を出品予定で、「これからの季節に向けた、温かみのあるニット作品をたくさん出品するので、手に取ってみて」と話した。

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