【要望書を手渡す上西さん(中)と菊田さん(右)=伊賀市役所で】
三重県伊賀市のサッカー協会とスポーツ少年団、スポーツ指導者協議会の3団体が9月5日、「人工芝グラウンドの整備を求める要望書」を稲森稔尚市長に提出した。同市議会では2014年2月、競技環境の整備を求めた請願を全会一致で採択したが、「10年以上も実現はおろか、議論すらなかったことは議会や市民の声を無視してきたものと遺憾に感じている」と訴えている。
要望書の提出には小学生からシニアの32チームと会員1006人が登録する市サッカー協会副会長で、指導者協議会会長の上西利直さん(69)と31団体が加盟し児童ら615人が所属する市スポ少の本部長、菊田秀日公さん(67)が出席した。市営の人工芝グラウンドがないため、「名張市など市外の施設を利用するチームもある」と説明した。
要望では小学生向けで2面分が取れる広さ7140平方メートル以上の整備を求めており、身体への負担軽減や高い排水性で雨天時も利用できることなどを利点に挙げている。上西さんは「地元で造ってもらえたら。(競技人口も多く)需要はある」と早期実現を求めた。

稲森市長は「しっかり検討し、優先順位を上げて取り組めたら。来年度の当初予算で何らか第一歩を踏み出せるよう努力したい」と施設整備に前向きな考えを示した。
同市では過去に、しらさぎ運動公園(同市下友生=右写真)や上野運動公園(同小田町=下写真)のプール跡地に人工芝のグラウンドや照明設備を整備する計画を公表していたが、初期費用や維持管理経費の金額を理由に変更や白紙化で見送っていた。

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