【小麦や卵を使わずに作ったたこ焼きを子どもに手渡すスタッフ=名張市百合が丘西1で】
食物アレルギーのある子どもと家族を対象にした「ザ☆なつまつり」が8月30日、名張市立病院(三重県名張市百合が丘西1)で開かれた。卵や乳、小麦、ピーナッツなど8大アレルゲン(食物アレルギーの原因物質)を使わない屋台が並び、普段は食べられるものが限られる子どもたちも、この日は家族と一緒に安心して味わった。

2023年9月にあった職員間の意見交換会で、小児科の小林穂高医師が「アレルギーのある子どものための夏祭りをしては」と提案し、昨年8月に初開催した。今年は、提供するメニューや参加団体を更に増やし、規模を拡大した。
この日は、事前に申し込んだ48家族、約160人が来場。医師や看護師、地元企業の社員ら約70人がスタッフとして支えた。
病院正面玄関前では、米粉で作ったたこ焼きやたい焼き、小麦を使わず揚げたフライドポテトなどの屋台が並んだ。人によってはたこ焼きのタコをソーセージに変えるなど、8大アレルゲン以外にも細やかに配慮した。
卵アレルギーがあるという男児の母親(36)は「たい焼きは中がもちもちしておいしかった。家で作るのは難しいので、家族で一緒に楽しめてうれしい」と語った。卵とピーナッツのアレルギーがあるという小学4年生の女児(9)は「屋台はいつも我慢してた。たこ焼きがカリカリでおいしかった」と笑顔を見せた。
屋内にはヨーヨー釣りや射的、貯金箱作りのワークショップのコーナーなども設けられた。職員によるピアノ演奏もあり、子どもたちは1日を存分に楽しんだ。
準備を中心となって進めた栄養科の松本優子さんは「皆さんに夏の思い出を作っていただけたと思う。これからも市立病院の恒例イベントとして続けていけたら」と話した。
