【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】
三重県警名張署は6月11日、名張市の30代男性が警察官などをかたる特殊詐欺で現金約290万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。
同署によると5月29日、男性のスマートフォンに「UQモバイル」の社員を名乗る人物から「あなた名義の携帯電話回線が契約されていて、迷惑メールが多数送信されている。福岡県警に電話を転送する」などと電話があり、その後、福岡県警の警察官や検事を名乗る人物から音声通話アプリ「FaceTime(フェイスタイム)」やオンライン会議アプリ「Teams(チームズ)」のビデオ通話で警察手帳や検事の身分証などを示された。
更に「犯人として勾留する必要がある」「優先調査を受けるには保釈金を支払う必要がある」などと言われ、指示されるまま5月31日にネットバンキングで現金を振り込み、だまし取られた。
6月10日になって男性が不審に思い、福岡県の警察署に電話したところ、詐欺だと指摘された。その後、名張署が被害届を受理した。
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