10月18日から20日まで三重県伊賀市の中心市街地で行われる「上野天神祭」のだんじり巡行順を決める「祭礼事始籤取(くじとり)式」が9月9日、同市上野東町の菅原神社で開かれ、上野福居町の「三明」が6年ぶりに先頭に決まった。
籤取式は午後1時30分から同神社拝殿であり、鬼やだんじりなど「供奉行列」の巡行を担う上野文化美術保存会、祭礼に関わる13町(だんじり9、鬼4)の関係者ら約40人が出席。直井清宮司らによって神事が執り行われ、だんじり9町の代表者が予備抽選順に「壱番」から「三番」、「六番」から「九番」までの順が記されたくじを引いた。
一番くじを引いた同町の本荘伸素さん(69)は「一番は名誉でもあり、大変なことでもある。今年もこうして祭りの準備ができることを幸せに思う。平和をかみ締めて、平和を願って祭りに臨みたい」と抱負を語った。
国の重要無形民俗文化財の同祭は、2016年に「上野天神祭のダンジリ行事」がユネスコ無形文化遺産に登録され、翌17年から供奉行列の巡行が同時期の週末に変更された。昨年は最終日の本祭(神幸祭)に約13万人(主催者発表)が訪れた。
今年のだんじり巡行順は以下の通り(町名、だんじりの名称、しるしの名称の順)
①上野福居町(三明、幟山)
②上野鍛冶町(二東、月鉾)
③上野西町(花冠、鞨鼓)
④上野新町(薙刀鉾、白楽天)
⑤上野向島町(鉄英剣鉾、日月扇)
⑥上野東町(桐本、逆熨斗)
⑦上野中町(其神山葵鉾、菊茲童)
⑧上野小玉町(小蓑山、三社の託宣)
⑨上野魚町(紫鱗、琴高仙人)
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