三重県伊賀市が青山保健センター運動施設(同市阿保)の歩行訓練用温水プールを閉鎖したことに対し、利用者だった同市下郡の竹本静子さん(74)と夫の昇さん(同)が5月24日、閉鎖処分決定の取り消しを求め、津地裁に提訴した。

 竹本さん夫妻が同日、記者会見を開いて説明した。訴状では「高齢者や障害者が体力維持や健康増進を目的に同プールを利用することは幸福追求権として憲法上保障される権利。その利用を妨げられることは障害者基本法、障害者差別解消法の趣旨に反すると言わざるを得ない」とプールの運営再開を訴え、市に対し1人当たり100万円の慰謝料を請求。処分差し止めも申し立てた。

 竹本さんらプールの利用者ら有志でつくる市民団体は、2月に賛同者854人分の署名を同市議会に提出。3月には市議会が同団体の請願を全会一致で採択したが、岡本栄市長は「粛々と進める」とし、同月末でプールを閉鎖した。

 市の見解について岡本栄市長は「詳細は分かりませんので、お答えすることはありませんが、青山保健センターの件については問題ないと考えております」とコメントした。

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