【北川市長(右)と談笑するザビエルさん=名張市役所で】

 三重県名張市で初の国際交流員にニュージーランド出身のフルグリーナス・ザビエルさん(28)が着任し、市役所で5月22日、辞令交付式があった。ザビエルさんは「名張の自然を歩いて体験し、魅力を伝えたい」と抱負を語った。

 ザビエルさんは、同国南島のクライストチャーチ出身。高校生の時に日本語を教える教員と出会い、学び始めた。ニュージーランドの大学を出た後、鳥取県立青谷高校で2017年から21年まで外国語指導助手(ALT)を務め、その後はコロナ禍で帰国していた。

 同市での雇用形態は会計年度任用職員で、配属先は市観光交流室。外国語刊行物の編集や翻訳、国際交流事業の企画立案、助言、外国人訪問客の通訳などの業務に従事する。任期は最長5年。

 辞令を手渡した北川裕之市長は「インバウンドに力を入れているので、ぜひ助けて頂きたい」と期待した。

「ハカ」できる

 ザビエルさんは、同国の国技・ラグビーを大学まで続けてきた。ニュージーランド代表などが試合前に披露する「ハカ」を教える事ができるという。式に同席した配属先の職員たちに、北川市長は「みんなで覚えましょう」と笑顔で呼び掛けた。

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