【名張市消防本部=同市鴻之台1】

 三重県名張市消防本部は3月11日、メール119番通報システムに登録する市民26人にメールを送信した際、別の登録者のメールアドレスと名前が見られる状態で送信するミスがあったと発表した。

 同本部によると、同システムは電話での119番通報が困難な人がメールで緊急通報をできるもので、利用する人は事前に登録している。

 ミスがあったのは7日午後6時に一斉送信したメールで、4月1日に伊賀・名張両市の消防指令センターの共同運用が始まるのを前に、新しいメールアドレスを案内する内容だった。本来、受取人以外のメールアドレスを伏せて送信する「BCC」で送らなければならないところを、同本部通信指令室の事務担当者が誤って、他の登録者のメールアドレスや名前が表示される「CC」で送っていた。

 送信から約30分後に1人から指摘があり、発覚。同本部は登録者に謝罪するとともに、メールの削除を依頼した。メールは登録者のみに送られており、これまでに悪用などの被害は確認されていないという。

 同本部は、メール送信時に複数の職員で確認するなど再発防止に取り組むという。

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