【避難所の諸岡公民館で炊き出し準備する様子の写真映像と支援派遣から帰庁した(右から)中林さんと藤田さん=伊賀市役所で】

 三重県伊賀市役所で1月24日、能登半島地震で石川県輪島市に避難所運営支援業務で派遣していた職員2人の帰庁報告があった。

 報告したのは、防災危機対策局所属の中林謙太さん(35)と住民課所属の藤田勝行さん(49)で、担当した避難所は輪島市門前町にある諸岡公民館と道下集会所、松風台保育所の3か所。派遣期間は14日から19日で、新型コロナなど感染者の対応や避難所の衛生環境改善、物資搬入、仮設住宅や二次避難の受け付けなどを担当した。

 2人によると、避難者は車中泊の人を含め計118人。他にも在宅避難の人が約80人いた。断水は解消されなかったが、電気は派遣期間中に復旧したという

 中林さんは、活動場所で撮影した写真を示しながら「地震発生翌日の2日には住民の方が炊き出しを始めたと聞いた。中高生が避難所運営に協力してくれた。住民の方は要望している掃除用具や生活用品類が届かないことに困っていた」などと話した。

 また、この日は輪島市に避難所で生活する住民や在宅の要支援者を対象にした健康支援や健康管理で派遣する保健師ら職員2人の出発式もあった。派遣期間は26日から31日まで。

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