三重県警名張署の幹部と委員に委嘱された住民が意見を交わす「名張警察署協議会」が12月20日、名張市蔵持町芝出の同署で開かれた。今村悟署長が管内の治安概要を説明した後、委員たちは鑑識を体験。警察活動への理解を深めた。
体験では、鑑識係の署員が「指紋は個人を特定する資料。犯罪現場では、さまざまな面で重要な証拠となる」などと鑑識における指紋採取の重要性を説明。参加した5人の委員は、実際に指紋が付いた茶色の空き瓶や白色のケースにふわふわした毛のはけを使ってアルミニウム粉末をまぶし、指紋をくっきりと浮かび上がらせた。液体を使った指紋採取や、足跡を採取する方法の紹介もあった。
協議会会長の伊集基之さん(52)は「緻密な仕事で、大変な労力だと思う。すごいなと、改めて思った」と話した。
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