三重県伊賀市川東にある県立あけぼの学園高校の存続を求め、地域住民や卒業生、在校生の保護者らで立ち上げた同学園高地域支援協議会が署名活動を続けている。今年度中に県教育委員会の福永和伸教育長宛てに目標の8000人分を提出する予定。

 県教委が昨年3月に策定した県立高校活性化計画によると、1学年3学級以下の学校は「統合について協議する」としている。あけぼの学園高は1学年2学級で対象に入る。

 同協議会は5月に設立総会を開き、約30人が出席。「学園高の存続」と「伊賀地域にある県立5校の維持」を要望する署名活動は7月に開始した。署名は県内在住であれば国籍、年齢は問わない。

 同協議会会長の亀井安之さん(70)は「学園高の統廃合は未来のある子どもたちの可能性を狭め、伊賀地域の教育や地域活性化に悪影響を及ぼしかねない」と訴え、賛同と協力を呼び掛けた。

 伊賀地域では伊賀・名張両市の教育関係者らでつくる「伊賀地域高校活性化推進協議会」が、県立5校のあり方について2025年度ごろまでに方向性をとりまとめる。

 問い合わせは亀井さん(090・2938・4126)へ。

2023年8月26日付850号23面から

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