【作品を紹介する米森さん=伊賀市依那具で】

 ままごと遊びにいかが―。三重県伊賀市依那具の米森郁子さん(64)は、フェルトで卵焼きやタコのウインナー、果物など、カラフルで温かみの伝わる立体的な小物を作り、箱やカップに詰めて弁当やデザートに仕立てるなど、孫や知人へプレゼントして喜ばれている。

「無心に作る」

 10年ほど前、知り合いの小学生たちにプレゼントしようと思い、市販の手芸本を参考に動物や昆虫などを作り始めた。フェルトや中に詰める綿、容器などは安価で手に入れられるものを使い、もらった材料も積極的に活用。5年前に初孫が誕生してからは安全に配慮し、接着剤を使わなくても作れる方法を実践している。

 量販店などでは、作ろうとしているイメージに近い色の材料がなかなかそろわない悩みもあるが、渡す相手の顔を思い浮かべながら「無心に作っている」そうで、「何をどう並べればおいしそうに見えるかを考えるのが楽しい」と笑う。

 昨年からは「オカシのお店」の名で、地元でのイベントに出店するようになった。気に入って何度も足を運んでくれたり、プレゼントする相手のことなどを相談してくれたりするのが励みになるといい、今後も数がそろえば定期的に参加していきたいそうだ。

 7月2日にはプラント伊賀店(伊賀市ゆめが丘1)で開かれるイベント「手づくり市&フリーマーケット いがコミ!」に出店予定。同イベントは午前10時から午後4時まで。

2023年6月24日付846号3面から

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