【「和と伝」の本番を控えたリハーサル風景=名張市美旗町南西原で】

 民謡、三味線、太鼓の指導と普及を行っている日本民謡和泉会主催の第37回公演「和と伝」が、5月28日午前11時から三重県名張市桔梗が丘6番町の桔梗が丘市民センターで開かれる。入場無料。

全体リハーサルで民謡をうたう谷本さん(左)と久保田さん=同

 1987年発足の同会には現在、10代から90代まで60人の会員が所属しており、公演では民謡や三味線合奏など合計40曲を披露する。同会の和泉善聖会主が採譜した津軽三味線の合奏「ソウルソーラン節」もある。伊賀琉真太鼓が賛助出演し、エイサーで盛り上げる。

 会員の最年少は和泉会主の孫で薦原小学校1年の谷本晴弥さん(6)で、民謡を習い始めて3か月余り。今回は「ソーラン節」をうたうが、「舞台ではドキドキする。うたうことは楽しいです」とニッコリ。母の直子さんは「新生児の時から家で民謡や三味線の音を聞き、子守唄代わりで育ってきた。これからが楽しみ」と話している。

 小学校2年の時から同会で民謡を習っている美旗小学校5年の久保田さよさん(11)は、日本の伝統芸能が大好きで、昨年12月からは日本舞踊の教室にも通い出した。「民謡はお腹から声を出すのが難しい。本番では伊勢音頭をうたう。今後、三味線にもチャレンジしたい」と笑顔で話す。

 2人はプログラム前半で、富山民謡「といちんさ」の合奏に合わせて即興で踊るという。

 当日は先着100人にコーヒー券が進呈される。和泉会主は、「気軽に足を運んで頂き、心を癒やしてほしい」と話している。

 問い合わせは同会(0595・67・2168)まで。

2023年5月27日付844号6面から

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