水資源機構木津川ダム総合管理所は5月9日、名張川の上流にある青蓮寺ダム(三重県名張市)と室生ダム(奈良県宇陀市)で、放流水量を一時的に増やす「フラッシュ放流」を実施した。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/7vxAQMVH_W0)〉
同管理所によると、梅雨や台風に備えて貯水位を下げ、洪水調整の容量を確保するとともに、下流の河床の石や岩に付着した泥や藻類を洗い流し、河川に住む魚などの生息環境を良好にすることが狙い。毎年この時期に実施している。
青蓮寺ダムは、1970年に運用が始まった高さ82メートルのアーチ式コンクリートダム。同ダムでは午前9時から徐々に放流量を増やし、午前11時すぎに普段の約30倍、最大毎秒約30トンの放流量に達し、減勢池付近ではごう音とともに水しぶきが上がった。今回の放流で同ダムは、約35万トンの水を流す計画。
例年は比奈知ダムでも実施していたが、水位が低かったことから見送った。
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