【目録のパネルを子ども食堂の代表者に手渡す(右から)マッケンジー社長、三島社長=名張市八幡で】

 三重県名張市八幡の自動車部品メーカー「ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン」(三島邦彦社長)は4月14日、無災害労働時間通算100万時間達成の記念で米国本社から受けた安全賞の賞金2万ドル(約260万円)を活用し、伊賀・名張両市の放課後児童クラブや子ども食堂、消防本部に物品を寄贈した。

 無災害労働は2021年11月から約1年間、従業員約500人の労働時間の累計。寄贈先は、従業員へのアンケートで上がった候補の中から決めた。

 式典には、米国から来日した役員や各団体の代表者らが出席。ボルグワーナー・モールスシステムズ社のイザベル・マッケンジー社長は三島社長にトロフィーを手渡し、「皆さんの努力の結果。偉業を誇りに思って」と従業員たちを祝福した。

 各団体の代表者には、マッケンジー社長と三島社長が目録のパネルを手渡した。物品は各団体の希望をもとに、放課後児童クラブには図書、子ども食堂には調理器具、消防本部には電化製品が贈られた。他にトルコ・シリア地震被災者支援のため、ユニセフへの現金の寄付もあった。

 三島社長は寄付先の団体に向けて「私たちが安心して暮らせるのは、皆さんが支えてくださっているから。私たちも頑張るので、これからも日常を支えて頂きたい」と話した。

 同社は2017年と18年にも、安全賞の賞金で地域への寄付を行っている。

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