【計算を実演する竹島さん(手前)と江田さん=名張市役所で】

 全国珠算教育連盟主催の検定試験で、三重県名張市立桔梗が丘中3年の竹島大智さん(14)が最高位の珠算十段、同中1年の江田杏莉さん(12)が最高位の暗算十段にそれぞれ合格した。2人は4月12日、北川裕之市長を表敬訪問し、合格を報告した。

 竹島さんは4歳から、父親が校長を務める「竹島珠算簿記学校」(桔梗が丘1)で学んでいる。暗算十段は小学5年、珠算九段は小学6年で合格。珠算十段は、16度目の挑戦で合格したという。

 2人の姉も暗算十段と珠算十段の合格者で、3人きょうだいでの念願の“コンプリート”となった。竹島さんは「何度も受けてやっと受かった。本当にうれしく、安心した」と話した。今後は珠算の競技大会で全国10位以内を目指すという。

 江田さんは6歳の時に同校で友人と一緒に習い始め、小学5年で暗算九段に合格。十段は4度目の挑戦で合格したという。

 珠算は七段で、「珠算十段を目指したい」と話した。将来の夢は薬剤師になることだという。

 検定試験は今年1月にあった。珠算は7689人が受験し、十段合格者は全国6人、県内では竹島さんのみだった。暗算は5758人が受験し、十段合格者は全国19人、県内では江田さんのみだった。

北川市長(左)に合格を報告した竹島さん(中央)と江田さん=同
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