【要救助者役を抱えて担架に乗せる隊員=名張市鴻之台1で】

 三重県の伊賀・名張両消防署は3月13日、放射性物資や生物剤、化学剤などによる特殊災害に備えた合同訓練を名張市鴻之台1の名張消防署訓練場で実施した。両消防署の署員計約40人が参加し、対応手順などを確認した。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/5USWGu_2OHc)〉

 合同訓練は昨年4月から運用を始めた伊賀市・名張市消防相互応援協定に基づくもので、昨年11月に伊賀市上之庄の岡波総合病院で実施して以来。特殊災害はNBC(核・生物・化学兵器)災害とも呼ばれ、合同での訓練は今回が初めてだという。

 この日は、スポーツジムのプール施設で塩素ガスが発生し、負傷者が複数いるという想定で実施。化学防護服を着用した4人の隊員が現場の建物内に入り、負傷者役や負傷者に見立てた人形を救出した。

 名張市消防本部によると、特殊災害の出動は両市とも過去5年間無かったが、それ以前には塩素や硫化水素、一酸化炭素の発生による災害に出動したことがあるという。

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