【前田さん】

 「つい歳のせいだと言ってしまうけれど、何かに再チャレンジしてみようと思った」。三重県伊賀市小田町の前田美津子さん(58)は今年、加齢からか不調を感じつつあった自身の体のためにと、半年で1000ピース6枚を始め計18枚のジグソーパズルを完成させ、励みにしている。

 思いついたのは2022年4月ごろ。視力の低下や耳鳴り、指の関節痛など、少しずつ不調を感じ始めたことがきっかけだった。これまでの自分自身を振り返り、40年前にやっていたが続かなかったジグソーパズルのことを思い出し、「せめて1つだけでも仕上げよう」と思い立った。

 最初に作った300ピースの「千鳥ヶ淵の夜桜」が完成するとうれしくなり、「次も作りたい」という気持ちが湧いた。要領を得ると600ピースを1日で完成できるようになり、1000ピースにも挑戦。わずかな色の違いや植物の葉の質感などは拡大鏡でも見分けにくく、くじけそうになりながらも「絶対仕上げたい」という気持ちで、休日を利用して仕上げていったという。

店舗で展示も

 お気に入りだという日本各地の四季折々の景色を中心に、300ピースから1000ピースまでの計18枚は、自身が営む同市小田町の「カルチャー&ギャラリー ボンジュール」で2023年3月26日まで展示している。営業は土、日曜の午後2時から同5時。年末年始など臨時休業あり。

 問い合わせは前田さん(090・5862・9148)へ。

2023年1月14日付835号2面から

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