【奉納する女竹を担いで龍性院を後にする会員ら=名張市滝之原で】

 奈良・唐招提寺に女竹を奉納する三重県名張市の市民有志「唐招提寺に竹を送る会」は1月19日、過去最多2070本の女竹を同寺に届ける。会員や11日の伐採・選別作業の参加者ら32人が奉納式に臨むため出発した。

 女竹は、700年以上の歴史があるとされる伝統行事「うちわまき」でまかれるハート形のうちわ「宝扇」の材料となる。材料の不足から2011年以降、同会が毎年納めており、今回で13回目。

 この日、同市滝之原の龍性院での法要後、会員らが女竹を担いでトラックに積み込み、午前10時ごろにバスで唐招提寺に向けて出発した。例年は一般参加者も交えて奉納していたが、コロナ禍で前年に続き募集を見送った。

 同会の奥西勲会長(81)は「活動が知られてきたこともあり、皆さんの協力で今までで最多の本数が集まった。無事に届けたい。来年こそは一般募集できれば」と話した。

【関連記事】奈良・唐招提寺に送る女竹を伐採、選別 うちわまきの宝扇の材料 名張市(https://www.iga-younet.co.jp/2023/01/11/68832/)

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