【サインした色紙とボールを岡本市長(右)に手渡す町野選手=伊賀市四十九町で】

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表に選ばれた、三重県伊賀市出身でJ1湘南ベルマーレ所属の町野修斗選手(23)が12月23日、同大会後初めて帰郷した。惜しくも出場機会は得られなかったが、「4年後のW杯では中心選手となれるよう、そこに向けてトレーニングを重ねていきたい」と今後への意気込みを語った。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/7rmRu3lktmE)〉


 この日午後2時前に父・理さん、後援会の樋口良紀会長とともに表敬訪問のため市役所を訪れた町野選手は、岡本栄市長の「お帰りなさい」のあいさつに「ただいまです」と返答。岡本市長は「ピッチで姿を見ることはできなかったが、ご自身にとって良い経験になり、またモチベーションのアップにもつながったと思う。これからますます意欲を持ってピッチを駆け回ってほしい」と言葉をかけた。

 町野選手は「出場して日本のためにゴールを取る、ということはかなわず、悔しい大会になった」と大会を振り返り、「4年後への挑戦は始まっている。FWとして結果を求められるので、個の力を伸ばしていきたい。昨季はJ1で13ゴールだったが得点王になれず(リーグ2位)悔しい思いもしたので、来季は得点王とチームの目標達成に貢献できたら」と気持ちを切り替えていた。

 地元からの応援の声については「たくさんの方の応援が力になり、『伊賀で生まれ育って良かった』と、向こう(カタール)に行って感じた。W杯を通して応援してくれる方が増えたと思うので、皆さんに勇気と感動を与えられるようプレーしていきたい」と話していた。

 町野選手は、代表チームの森保一監督からは「常に準備しておくように」と伝えられていたことを明かした他、大会を通じて印象に残ったこととして、周りの日本代表選手たちの「1試合、ワンプレーにかける思いの強さ」を挙げた。予選リーグで強豪のドイツ、スペインに逆転勝ちした瞬間は「最高だった」と笑顔を見せた。

伊賀市観光大使に就任

 町野選手からはサインボールが贈られ、岡本市長からは、6組目となる「伊賀市観光大使」の委嘱状と名刺が渡された他、町野選手のトレードマークともなっているゴールパフォーマンスと同じ‟忍者ポーズ”をする猫忍者を背にあしらった「伊賀くみひもスカジャン」(伊賀ブランド認定品)を町野選手に贈った。

 町野選手は、11月1日に発表された当初のW杯メンバー26人には入っていなかったが、負傷した選手の代役として追加招集されていた。

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