【祭壇に献花する参列者=名張市松崎町で】

 三重県名張市の戦没者追悼式が10月26日、同市松崎町のadsホールで開かれた。前年に続き一般参列は中止したが、遺族会の関係者ら約110人が参列。西南戦争から第二次世界大戦までの同市の戦没者1190人の冥福を祈って祭壇に献花した。

 黙とう後、北川裕之市長は「戦争の悲惨さ、平和を希求する思いを引き継ぐことが最大の使命。安心で心豊かに暮らせるまちづくりと、世界の恒久平和の実現に向け、全力を尽くす」などと式辞を述べた。

 追悼の言葉で、市遺族連合会の若山東男会長(79)は「戦後77年が経過し、悲惨な戦争を実体験した世代が一層少なくなった。世界ではテロや紛争が頻発し、特にウクライナの惨状は心が痛む。戦没者遺族は、戦争が二度と繰り返されることの無いよう悲惨さと平和の尊さを次世代に語り続けることが社会的責務であり、その使命を継承していく」と述べた。

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