【市民ソフトボール大会に向けて集まった選抜チーム=名張市つつじが丘南5で】

 三重県名張市のつつじが丘地区を拠点に活動する「つつじが丘自治会ソフトボール愛好会」が発足40年目を迎えた。最盛期は南1から8番町、北1から10番町まで計18チーム、約300人が1年にわたり「番町対抗リーグ戦」を展開してきたという。

 愛好会は1983年に住民同士の親睦を図る目的で発足。宅地造成から7年後のことで、愛好会の岩﨑満会長(69)は「30代前後の若い住民の多くは、朝早くから夜遅くまで大阪などに電車で通勤する毎日で、近所でも顔見知りが少なく、交流する機会も少なかった」と振り返る。そこで「休日にソフトボールをやろう」という話が持ち上がり、番町対抗による春と秋のリーグ戦が始まった。

 しかし、発足当初は20、30代だったメンバーも次第に60、70代と高齢になり、チーム編成も年々困難になった。南北対抗で開かれていたリーグ戦も、10年ほど前にはメンバー不足から北地区が脱会。南地区も複数の番町から集まった混合チームや地区外の応援を受け、現在は4チーム91人が、5月から3か月間、南5番町の運動公園でリーグ戦を行い、首位打者、本塁打王、最優秀投手などのタイトルを獲得した選手を表彰している。また、市民ソフトボール大会には、毎年選抜チームで出場している。

 コロナ禍、対抗戦や練習を全て中止した年もあり、愛好会も消滅の危機に見舞われたそうだが、10月下旬には甲賀市のルネス紅葉スポーツ柔整専門学校女子ソフトボール部を招待して40周年記念行事を開く。

 岩﨑会長は「最近は親子での参加の他、20代や地区外の友人、彼女を連れてきて楽しんでいるケースもあり、若い人のためにもこれまで続けてきた伝統の番町対抗戦を続けながら交流を深めたい」と今後に期待を込める。

 現在、同会では地区外の人にも、年齢や経験を問わず広く参加を呼び掛けている。

 問い合わせは岩﨑会長(080・6134・5407)まで。

2022年10月22日付830号25面から

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