【草むらに潜んでいる虫を撮影する児童たち=伊賀市上神戸で】

 学校統合のため2023年春に閉校する三重県伊賀市上神戸の市立神戸小学校(林康子校長)で9月22日、児童たちが校庭にいる虫や花などを撮影する写真教室「ジュニアフォトグラファーズ2022」が開かれた。

 ジュニアフォトグラファーズは、カメラなどを製造する大手精密機器メーカー「キヤノン」が、社会貢献活動の一環として2004年から全国で始めたプロジェクト。自然をテーマにした写真撮影を通して、子どもたちの環境に対する意識を高める目的で企画した。

 この日は、同校の体育館に上野キヤノンマテリアル(同市三田)の社員たちが訪れ、2班に分かれた全児童55人に、カメラの構えやピントの合わせ方などの操作を教えた。その後、校庭に移動した児童たちは、木や落ち葉、草むらに潜むバッタや飛び回るチョウなどを撮影した。

 校庭の水場でミズカマキリを発見した1年生の男児は「こんな虫は始めて見た。尻尾が伸びていて面白い」と夢中でシャッターを切っていた。

 撮影が終わると体育館に戻り、プリンターで気に入った写真1枚を印刷し、好きな絵を描いたフォトフレームに入れた。中には、閉校を前に「思い出の学校」とタイトルをつけて体育館の写真を選んだ児童もいた。

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