【市内巡回に出るパトカーを送り出す出動式の参加者=伊賀市上野丸之内で】

 秋の全国交通安全運動が9月21日に始まり、三重県伊賀市上野丸之内の旧市役所駐車場であった出発式に岡本栄市長ら交通安全関係者ら約70人が参加した。運動期間は30日までの10日間。

 伊賀署によると、20日現在で今年発生した県内の交通死亡事故は37件、死者数が38人。前年同期比で3件3人の増加で、6割以上が高齢者だった。伊賀署管内では既に昨年1年間と同じ5人が交通事故で亡くなり、うち高齢者が4人を占めていた。

 中村勇索署長はあいさつで「高齢者の交通事故防止が喫緊の課題。飲酒運転や横断歩行者妨害などの違反を中心に交通指導取り締まりを一層強化する他、自転車利用者にも交通ルールを守るよう街頭指導を強化していく」と話した。

 伊賀地区交通安全協会の森林憲久会長(78)は「『今日は大丈夫』『自分は大丈夫』と危うい気持ちでの運転が事故のもと。事故が減るよう関係団体と協力していきたい」とあいさつした。朝からは上野西小学校(同市上野丸之内)の通学路になっている国道交差点で同協会員らが安全誘導活動として旗やのぼりなどを手に児童やドライバーに交通ルールの遵守と正しい交通マナーを呼び掛けた。

 名張市では20日に出発式があり、北川裕之市長ら関係者約100人が参加した。名張署によると、管内で今年発生した交通死亡事故は20日現在で1件(昨年同期比2件減)、死者1人(同2人減)となっている。

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