三重県伊賀市三田で伊賀焼「三田窯」を構える陶芸家、谷本景さん(73)の個展「谷本景の軌跡」が同市別府の市ミュージアム青山讃頌舎で10月10日まで開かれている。
谷本さんは家業である陶芸を学んだ後、平面の世界に魅かれ、1973年に渡仏。銅版画に没頭したが、陶器の魅力を再発見して帰郷以来、国内だけでなく、海外でも活躍している。
個展では1970年代から現在までの銅版画や墨のドローイング、シルクスクリーン、陶器など約50点を展示。縄文時代に影響を受けたという谷本さんは「銅鐸にインスパイアされた作品など、幅広いジャンルの作品を年代別に展示し、見やすい空間に仕上がった」と語り「50年近い作家活動で私のやってきた足跡を見て頂けたら」と来場を呼び掛けた。
時間は午前10時から午後4時30分(入館は同4時)まで。火曜休館。観覧料一般300円(高校生以下無料)。
会期中の9月24日の午前11時、午後2時から展示室でギャラリートーク(各回15人)がある他、茶室では9月25日、10月9日の午前10時、午後1時、同2時から谷本さんの茶わんを使った呈茶(各回4人・400円)もある。いずれも予約制。
申し込み、問い合わせは伊賀市文化都市協会青山支所(0595・52・1109)まで。
2022年9月10日付827号19面から
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