【寄付を呼び掛ける平井会長=伊賀市平野山之下で】

 三重県伊賀市内の新型コロナウイルス感染者の増加に伴い、市社会福祉協議会(平井俊圭会長)は8月8日に会見を開き、生活が困窮している市民への食糧提供などに充てる「緊急支援募金」への協力を呼び掛けた。

 寄付金は自宅待機者の食糧や日用品を無償で提供する事業「おたがいさま便」に使われる。米やレトルト食品、カップ麺などが入った1週間分のセットで、職員らが玄関先など指定した場所に届ける。

 2020年6月から開始した同募金では、22年6月末までに約800万円が集まった。市内では7月下旬以降の感染拡大で食糧支援の申し込みが相次ぎ、財源確保のため、改めて寄付を募ることにした。現金の他にも米も募集している。

 今年1月から8月7日までの支援の利用者は延べ2235人(655世帯)。このうち7月は566人となり、前月の70人を大きく上回った。同市社協の平井会長は「第7波の対応により、急激に支出が増大した。寄付という形で活動を支えてもらいたい」と呼び掛けている。

 受け付け、問い合わせは同市社協本部(0595・33・0064)か、各地域センターの緊急支援寄付担当へ。また、ホームページ内の申し込みフォーム(https://www.hanzou.or.jp/support/index.html)からも受け付けている。

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