【展示した切手を指す中森さん=伊賀市】

 三重県伊賀市三田の切手愛好家、中森昇さん(82)が集めた切手を展示する「皆が集めた昭和30~40年代の切手と発行日の記念消印」が、同市大谷の前田教育会館1階ロビーで8月11日まで開かれている。入場無料。月曜休館。

 上野高校在学時に切手に興味を持ち、収集を開始。就職後は遠ざかっていたものの、郵便局員の知人からの誘いで60年ほど前に再開した。現在は伊賀上野郵趣会の会長を務め、展示会や小中学生対象の切手教室を開催するなど、魅力を広める活動に力を入れている。

 これまでに集めた記念切手を年代順に並べたスクラップブックは50冊以上に及ぶ。今回の展示では「切手ブームの始まり」とされる昭和30、40年代に発行された切手をテーマに、皇太子の成婚や東京オリンピック開催など当時の出来事を72枚のシートにまとめて解説している。

 中森さんは「2、3センチの小さな切手に、さまざまな思いが詰まっている。展示を見て、歴史を振り返ってほしい」と話した。

 問い合わせは同会館(0595・24・5511)へ。

2022年7月16日付823号3面から

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